退院調整看護師のさやみんです。

あなたは入院していて退院日がどのように決まるのか、いつ先生から教えてもらえるのかということが気になっていませんか?

実際に患者さん側からすると退院はかなり大きなタイミングであり、その日程やいつ先生から教えてもらえるのかをドキドキしながら待っている方も多いと思います。

今回はそんな退院日がどのように決まるのかを知りたい方に、実際に病院で働く看護師の私が退院日の決め方や患者さんへお知らせをするタイミングについて解説したいと思います。

退院日は病院のカンファレンスで決まる

基本的に退院日は病院内の話し合いである、カンファレンスにて決まります。

先生「Aさん、治療の経過もいいし、そろそろ退院方向で。」

看護師「来週くらいですか?」

先生「そうだね~家族に聞いてみて」

という感じ。

治療経過は主治医がメインで見ていきますが、その医師の判断だけで退院日が決まるわけではありません。

病院のベッドの空き状況などの都合もあったり、体力などが落ちてリハビリが必要になってくることも。

さらにはご飯が食べれていなかったりと、病気や治療以外で、全身状態が変化していたりする場合や、病棟自体の調整によって退院日がずれることがよくあるのです。

そのためこの病院内の話し合いであるカンファレンスという場には、

  • 医師
  • リハビリスタッフ
  • 栄養士
  • 薬剤師

など様々な職業のスタッフが集まって退院日を協議することになっているのです。

その時に先生医師としてはそのまま自宅に退院してもらうと思っていても、家族がの受け入れが難しかったり、家族が家ではなく施設を探して退院させたいというような意向がある場合には退院日を延ばしてその調整をしなければいけません。

このように一概に先生が「〇日に退院予定」と言ったからといって、必ずしもその日に退院できるわけではないのです。

パス入院はほぼ予定通りに退院

難しい単語が出てきましたが、クリティカルパスと言って病気の治療の計画書みたいなものがある場合があります。

例えば内視鏡を入れてポリープを取ってくるようなものの場合、基本的には1泊くらいの入院で次の日には退院という流れがほとんどです。

このような形の場合には、治療や経過の流れがほとんど一緒のため、このようなクリティカルパスを使って、基本的に予定通りに退院になることが多いのです。

クリティカルパスかどうかという判断は、先生や看護師からの説明の時にクリティカルパスの計画書のような用紙をもらうことで分かります。その用紙には入院当日や2日目にどのようなことをするという、日付けごとの治療の経過や生活の制限などが記されているものです。

つまりクリティカルパスを利用している場合は、退院日がもう既に決まっているという状況と言えます。

退院日を教えてくれない場合は

先生からは〇日頃に退院予定と聞いていたのに、その日になっても退院についての話が出ず、ずっとダラダラと入院を続けている方もいますよね?

心の中では「治療がうまくいかないのか」と不安ばかりが大きくなり、焦りを感じる方も少なくありません。

先生に聞いても、「様子を見ているから大丈夫。」の一言で流されてしまったり・・・

実際に病院にはこのように予定通りに退院ができず、ダラダラと入院が長引いている方はたくさんいます。

このような方たちに対し、私たち退院支援部門が介入して

  • 退院場所をどこにするのか
  • どのような状況になったら退院とするのか
  • 退院できるまでの体力や筋力をどこまで上げていくのか

などの詳細な目標や計画を他職種と調整をしながら退院というゴールに向けて関わっていくのです。

まずは主治医に直接聞いてみる

もしあなたが退院先が退院の目処が立たず、いつ帰れるのか分からないような場合には、まずは主治医に相談しましょう。

しかし医師の中には話を逸らしたり、まだ大丈夫だからと適当にあしらってしまうこともあります。

その様な時には担当の看護師さんに自分の素直な気持ちを正直に話してみましょう。最も患者さんに寄り添えるのはそばにいる看護師です。

看護師と言っても人柄や性格などはピンキリですが、何よりも患者さんのために尽くしたいと思って働いている方がほとんどなので、あなたが悩んでいることや退院先についての不安があれば正直に話してみるようにしましょう。

看護師は医師に適切に退院の内容を聞いたり、また退院が難しいと判断した場合には退院支援部門と連携をして関わり退院について前向きに検討をしてもらうことができます。

悩む前に、まずは身近にいる医療スタッフに相談するということが重要なのです。

退院が決まったらいつ教えてもらえるの?

退院を決めるのは病院で行われるカンファレンスだということをお伝えしましたが、実際にそこで退院予定が決まった場合には、まずは患者さんやご家族に医師や看護師から連絡が行くことになります。

退院が決まっても日付まで決めてしまうことはありません。患者さん本人やご家族の方と相談しながら「〇日頃はいかがでしょうか?」というように、退院日を調整していくという流れになります。

家族としても急に〇日退院ですと決められてしまうと、仕事や家庭の都合で調整ができないということもありますよね?万が一このように日付を指定されて都合が合わない場合には、病棟看護師などに相談をしてみると都合委がいい日に退院日をずらしてもらうこともできますよ。

退院先で悩んだら

主にご家族が感じることで多いのが、このまま家に帰ってきて大丈夫なのだろうかという漠然とした不安です。

今までは家で普通に生活していたけれど、この入院で歩いている姿を見たことがないし、ちゃんと自分で動けるのかな?という疑問を抱いたまま退院をするのは要注意です。

この記事にもある通り、高齢者の場合にはたった数日間の入院でも、歩かないだけでガクッと筋力が落ちて杖などの補助用具が必要になってしまうことも非常に多いのです。

ですので、「1週間の入院くらい」と安易に考えるのではなく、本人が家に帰ってきて自分で生活をできるのかという視点で、家族が判断していくことが大切なのです。

もし自宅に帰って危ないと感じたら

このまま自宅へ退院して、ご本人が転びそうだったり、物忘れが激しくなって生活ができるのか心配といった場合には介護保険などのサービスを利用し、生活をサポートしたり、見守るといった支援が必要になってきます。

このサイトでも介護保険の申請方法や料金形態などはお伝えしているので、気になった場合はこのような記事を参考にしてみてください。

要介護認定をわかりやすく解説 した方がいい人・してはいけない人とは

離れて暮らす親の介護が心配になったらするべきことと絶対にしてはいけないこと

見守りって何?高齢者向けのカメラやセンサー型などの種類とメリット・デメリットを比較

また退院間近と言われても、介護保険を使う場合には1ヶ月程度の期間が必要になってきます。

しかし病院側としては、介護保険のサービスを整えるために1ヶ月も待てないことがほとんどです。退院を焦らされて困った場合には、とりあえず自分ですぐ利用ができる見守り自宅を動きやすくリフォームするための住宅改修など出来ることを考えていくようにしましょう。

住宅改修とは?介護保険で要支援でもできる?住宅改修の場所や金額をまとめてみた

このように書くと「費用がかかって大変そうだなぁ」と思う方もいるかもしれませんが、介護保険自体は今までご本人様が保険金を積み立ててきているはずです。毎月介護保険料として差し引かれていた分、介護保険を申請すればその保険内でサービスの利用金額の9割もの国が負担してくれることになるのです。

また自宅を住みやすくするための住宅改修(介護リフォーム)においても上限20万円までは介護保険から補助をしてもらうことができます。

お金がかかるからと後回しにしてしまうと、ご本人さんが家で自宅自宅で転倒したり、認知症が悪化して自宅にさえも住めない状態になってしまうことも・・・

そうなると最後は、施設入居という最終手段を取らざるをえない状況で、さらに数百万もの高額な入居費用を払うことになるのです。

もしお金のことが本当に心配なのであれば、今の生活を安全に過ごせるようにするための最低限のサービスを考えるようにしていきましょう。

まとめ

退院日の決め方から伝え方など、退院についての病院内部の事情をお伝えしましたがいかがでしたか?

病院内では当たり前に退院の流れがわかりますが、患者さんやご家族にとって退院のお知らせというものはとても重要なものですよね?その分、何も伝えられないと不安が大きく焦ってしまいがち。

そんな時にはここにも書いたようにまずは相談しやすい立場のスタッフに相談してみることが重要です。

さらに退院後のことが不安に感じたら今すぐに介護保険や見守りのサービスを利用して、退院後安心して暮らせるように自宅環境を整えていきましょう。