現在日本人の死因第1位は癌であり、2人に1人が癌で死ぬ時代と言われています。そんな現状もあり、高齢者の方は持病として癌を持っているという方もたくさんいらっしゃいます。

そして徐々に体力が低下したり、認知症になったりして自宅で生活ができなくなった方は、老人ホームなどの施設へ入ることになりますが、現実的には施設入居中で抗がん剤治療をしようとすると断られてしまうことがほとんどです。

これから施設を探す予定の方は、抗がん剤などの治療が入居していてもできるような施設を探しておくと、今後がんと診断されて治療が必要になった時にも安心して暮らすことができます。またすでに抗がん剤治療をずっと続けているような方の場合、自宅で生活するのが難しくなって入居できる施設を探す場合には、がんの治療をしていても入居できるような介護施設を探さないといけません。

今回は抗がん剤治療をしながらでも入居できる老人ホームはどのような種類があるのかについてお伝えしたいと思います。

なぜ施設入居していると抗がん剤治療が出来ないのか

まず最初に施設入居をしていると、抗がん剤治療治療が難しい理由についてお伝えしたいと思います。

抗がん剤の治療となると多額の医療費がかかることになり、その抗がん剤の種類によっては保険適用外の場合、100万円以上に上ってしまうこともあります。このような抗がん剤を使うことは稀ですが、しかし癌が進行するにつれて保険適用外の抗がん剤にすがる患者さんは少なくありません。

そうなった時にその医療費を患者側が負担するのか、また施設側が負担するのかで施設側が難色を示すことが多いのです。

施設が包括払いかどうかが重要

施設の形態として医療保険を全て入居費費用と一緒に施設側が負担する包括払い(まるめといいます)の施設と入居費と医療費は全く別で、患者側がかかった分の医療費を負担する施設(出来高払い)の2種類があります。

先に説明した包括払い(まるめ)の施設では、利用者側からいただく費用の中に医療費も含んでおり、施設側が入居者に医療費を別として請求することができません。抗がん剤治療は高額であり、施設側が負担をすると赤字にになってしまうため、入居を断られてしまうことになるのです。

つまり施設へ入りながら抗がん剤治療したいという場合には、自分で医療費を別で支払う出来高払いの老人ホームなどの施設を選ぶことが重要です。

抗がん剤治療をしながら入居できる施設の種類

上記で抗がん剤などの高額な医療を入居しながら出来る施設には医療費を利用者側に請求することができる「出来高払い」の施設ではいけないとお伝えしました。実際に抗がん剤をしながら入居できる施設にはどのようなものがあるか見ていきましょう。

特養(特別養護老人ホーム)

特養は要介護3以上の介護が必要な方が入居することができ、終身的な介護を受けられる施設です。入居待ちをしている方も多く、なかなかスムーズに入居することは難しいのが現状です。

この特養は入居費用と医療費は別で請求されるため、抗がん剤などの治療も行うことが出来ます。

実際に特養に入居中で病院へ定期的に通院し、抗がん剤治療をしているという方もいらっしゃいます。

有料老人ホーム(介護付きや住宅型など)

介護付きや住宅型といった種類がある有料の老人ホームですが、このような施設では入居費用と医療費の負担は全く別なので、施設に入居しながら医療抗癌剤治療などの高額な医療を受けることは可能です。

そして民間の運営になるため、施設ごとに特色が異なり費用も安いところからかなり高額なところもあるため、単にこんな施設と表現できないのも有料老人ホームの特徴です。

数も多く、最近では新しい施設もどんどん増えています。自宅近くの有料老人ホームを知りたい場合にはライフル介護などの施設検索サイトを利用すると便利です。

サービス付き高齢者向け住宅

サービス付き高齢者住宅は基本的には住居のみの提供しているサービスであり、「高齢者向けマンション」と表現した方がわかりやすいかもしれません。見守りと緊急の訪問などがついており、介護度などに応じて他の介護保険のサービス(ヘルパーやデイサービスなど)を合わせて利用することが可能です。

このサービス付き高齢者向け住宅では利用者本人にかかった介護費用と医療費は別で請求することが出来るので、抗がん剤治療などの高額な治療をしていても問題なく入居できる仕組みになっています。

ケアハウス

ケアハウスには「自立型」や「介護型」があり、自立型は主に自分1人では生活が十分にできない方に向けて集団で高齢者が生活しそれを職員が見守るというタイプ。基本的には自立している方が対象で食事や家事家事などもすべて自分で行ってもらい、職員がただ見守るという施設の携帯になります。職員がずっといるわけではなく、日中のみというケアハウスもあります。

一方介護型のケアハウスは最近増えており、上記の介護付き有料老人ホームとそんなにサービスは変わらず、介護職員や看護師が常駐し、介護のサービスを受けることが出来ます。

このケアハウスの場合には「自立型」でも「介護型」でも、入居費と医療費は別で請求されるため、医療費にどれだけお金がかかっても問題はありません。

しかし抗がん剤治療を行う場合には看護師が常駐しているわけではないため、特別な医療行為が必要となった場合にはケアハウスから退居しなければいけないという場合もあるので注意が必要です。

グループホーム

グループホームは認知症と診断された方だけが入居できる施設です。認知症と診断されれば、身体の状態は自立している方でも寝たきりでも、対応可能なグループホームが多いようです。アットホームな環境で、認知症の方が集団生活をしている施設になります。職員は介護スタッフの他にも日中などは看護師もいることが多いようですが、施設によって職員の配置体制も異なるため事前にチェックしましょう。

グループホームも入居費と医療費は別で請求ができるため、抗がん剤などの高額な治療をしている方でも入居に関しては問題はありません。

 

医療費がまるめで高額な医療が出来ない施設は?

では反対に抗がん剤治療などの高額な医療が出来ない施設はどんなところなのか見ていきましょう。

老健

介護老人保健施設いわゆる「老健」は、自宅に帰る前の一時的な施設として医療処置やリハビリなどをすることが出来る施設です。医師や看護師が常駐しているため、医療依存度が高い患者は入居しやすいというメリットはありますが、入居者がかかった医療費を全て施設側が負担する「包括払い(まるめ)」の施設なので、高額な治療をしている場合には入居を拒否されてしまうことが多くあります。

療養型病床

最近は少なくなってきましたが、状態が落ち着いている方が療養する場所として療養型病床というものが病院内の一部分に設けられていることもあります。

療養型病棟も包括払いの対象であり、どんなに医療費がかかったとしてもその医療費は施設側が負担をすることになり、患者さんやそのご家族に請求する金額は変わらずに一定ということになります。施設側としても高額の医療費がかかってしまう場合には、赤字になってしまうため、抗がん剤などの高額な治療をしている患者さんは受け入れられないということになります。

地域包括ケア病棟

地域包括ケア病棟は自宅に退院できないけれども、比較的状態が落ち着いている方が一時的に入院し、自宅に帰る準備をするための病棟になります。

この施設も包括払いとなっているため、高額な治療をしている方は対象外ということになります。

抗がん剤をしながら入れる施設を探す方法

上記で伝えたように抗がん剤をしながら入れる施設はかなり限られており、このことを知っていないとせっかく入居が決まったのに後々抗がん剤をしようと思っても出来ないということに・・・

もし持病にがんを持っていたり、以前がんの治療したことがあるような場合には、再発のリスクも考えられるので、施設に入居する場合にはこのように抗癌剤治療が適用になるかをしっかり調べてから入居するようにしましょう。

施設を探す際には、このような治療や病気ごとに施設が検索できる施設検索サイトを利用すると便利です。

私は仕事でも「ライフル介護」というサイトを利用していますが、このサイトは日本全国対応でかなり多くの、老人ホームの種類を掲載しているため、とても調べるのに役立っています。

あなたも抗がん剤をしながら入れる施設を探したいのであれば、是非このようなライフル介護のような施設検索サイトを利用してみましょう。

まとめ

施設に入居をしたけれども、いざ病気が見つかって治療をしようとしても、適切な治療が受けられないと悩む方がたくさんいらっしゃいます。

そのような方を見た時にとても残念な気持ちになるのですが、あなたも施設を選ぶ際にはご本人がどのような病気を持っているのか、今後どんな病気で治療をする必要があるのかという点でも将来のことを考えて選ぶと失敗も少なくなるのではないかと思います。ぜひ今回の記事を参考にしてもらえると嬉しいです。