
はじめまして、退院調整看護師のさやみんと申します。
看護師歴は8年ほど。子育てをしながら働いているママナースです。
私は現在郊外にある小さな総合病院で、退院調整という仕事をさせてもらい、毎日5~10人程度の患者さんの生活や病気の相談の対応をさせていただいています。
「退院調整」って何?

退院調整ってほとんどの方は知らないと思うので、ちょっと説明をさせてくださいね。
病院に入院している患者さんは、すべてが入院前のようにもとの生活にもどれるとは限りません。
- 体力が落ちてしまった
- 認知症が進んでしまった
- 家族がおらず、一人ではこの先不安
- 病状が心配
このような理由で、元の自宅に戻ることが出来なくなってしまう患者様はたくさんいらっしゃいます。
このような患者さんに対し、退院に向けて支援をしていくというのが私の仕事です。
- 元の自宅に戻って今まで通り生活が出来るか
- 家族のサポート状況は十分にあるか
- 介護の必要性はないか
などの視点で考え、必要であれば家族の方へさまざまな退院先を紹介したり、介護保険の手続きを促したり、施設への入居をすすめていくお手伝いをさせてもらっています。
このような仕事って影の黒幕みたいな仕事なので、存在感もなければどんな活動をしているのか患者さんや家族の方は全く分からないんです(笑)
それでも、相談員の気持ちはすべて一緒。
「退院後も本人と家族が、安心してその人らしく過ごせるように」
という気持ちです。
介護で行きづまる家族の増加
現場で相談を受けながら、特に最近感じているのが、介護で追い込まれて疲弊してしまっているご家族です。
2020年は特にコロナの影響もあり、サービスを上手く活用することもできず、経済的にも困窮している方が急増し、
「サービスを受けたいけれど、お金がない」
「他の家族は頼れない、自分で何とかしなければ」
というように苦しんでいるご家族が多くなりました。
その結果、社会では介護に行き詰った末の殺人や心中などのニュースを目にすることも増えましたよね。
そんな悲しい現実を見るたび、また行き詰っている家族とお話するたびに、
「逃げてもいい」
「助けて、と声を出して」
と感じています。
実際に相談対応させていただいている方には、逃げ方や解決法を専門的な知識と、10年ほどの臨床経験を活かし、上手に立ち回るためのコツをお話しています。
逃げることも大切な選択肢
私が一番お伝えしたいのは
「介護で倒れることを望む人なんて誰もいない」
ということ。
介護者は「自分が頑張らなければ」と、必死ですが、それで倒れたり、苦しんだりすることを望んでいる人は誰もいないはずです。
苦しい時には「助けて」と声をあげてください。
わからなければ、私が適切な場所をお伝えしますし、そこにつなぐこともできます。
とにかく今、苦しい方は、相談をしてほしいと思います。
お金とか家族とかは二の次。
実際にお金なんてなんとでもなります。
そのお話もさせてもらいますから。
こう言っても頑張る方は
「まだ何とかできるかな」
ってまた頑張ってしまうんですよね。
そうやって気づくとボロボロ。
そうなる前に立ち止まって、今後のことに不安があるのであれば一緒に考えてみましょう。
親に無関心な方にもぜひ知ってほしいこと
すでに介護をされている方はもちろん、今の時点で親が元気で
「介護はまだまだ先!」
と考えている方にも、実は介護って
そうなった時に考えるのでは遅い
ということも知っておいてほしいと思います。
その理由についてもメルマガの中でお話していますので、介護予備軍のご家族の方にもみていただけたらと思います。
一緒に家族の生活や老後のことを考えませんか?
ここを読んでいただいて、少しでも
「数年後、自分はどうなっているんだろう?」
と感じてた方には、わざわざLINEで相談まではしなくても、無料のメルマガで親の生活を判断するための視点や、介護が必要になった時に役立つ情報をお送りしています。

- 介護や親の老後に役立つプチ知識
- 数年後の介護負担を半分以下にするためにできること
- 個人的に伝えたい雑談(笑)
今から少しずつ知識をつけていくことで、きっと5年後のあなたの介護の考え方やいざという時の対応が変わってきます。
ぜひ一緒に考えてみましょう!