あなたはいつかは誰も住まなくなる親の家をの処分に困ってはいませんか?

親が元気でまだまだ自宅で生活できているのであれば良いのですが、少しずつ身体が弱ってきて、老人ホームなどの介護施設への入居を考えるようになると、親が住んでいる自宅も本格的に処分を考えなければいけなくなってきます。

また親が施設に入居した場合、基本的には施設に住所を移すことになり、元々住んでいた家には誰も住まなくなるということになります。

そうなると更に問題は深刻化し、誰も住まなくなってから3年目が過ぎてしまうと家を売却した時に税金がかかってしまい、最大で3000万円もの税金を支払うことになってしまうのです。

詳しくは、こちらの記事をご覧ください。

そう考えると子供としては、できるだけ早く親の家を処分したいと考えますよね?

しかし親にとってみれば、今住んでいる・以前住んでいた家は思い出が詰まっており宝物のような存在です。

それを子供といえども、私たち家族が安易に

「売ってもいい?」

なんて言おうもんなら激怒する親もきっと多いことでしょう。

 

今回はそんな親の家をめぐるトラブルについて一つの事例をご紹介していきたいと思います。

実際に合った親の家の勝手に売却しようとした家族をめぐるトラブル

私は実際に関わらせて頂いた方に同様のケースがありました。

 

入院しているご本人様(A様)は、もともと1人暮らしで自宅退院後も自宅で生活することを楽しみにしていました。

ご本人様にはお子様が2人いて、すぐ近所に住んでいる息子さんと、遠方に住んでいる娘さんがいました。

入院中面会に来るのは息子さんだけで、その息子さんは毎日のように面会に来てはAさんのお世話をしたりと、親のことを気にかけている様子が十分に伝わってきました。

それに対し娘さんは遠方に住んでいて、入院中は1度も顔を見せには来ませんでした。

 

しかし入院時に伺った緊急連絡先には息子さんと娘さん両方の連絡先が記載されています。

入院中に必要なものなどを依頼する時に息子さんに連絡して出なかった場合には、娘さんにも連絡が行くようになっています。

あるとき息子さんに電話した際に、仕事の都合か何かで電話に出ることができませんでした。

そして娘さんに電話をした際に看護師に、娘さんがご本人の様子などを詳しく聞いてきたのです。

看護師は病状などはお話しすることはできませんが、「今どのように生活しているか」などの簡単なことは電話でお伝えすることができます。

そのため看護師は娘さんに簡単に今の現状をお伝えしたのですが、そうするとその夜息子さんからこんな電話がきました。

 

「さっき姉から連絡がきて

『お母さんがもう自宅に帰れそうにもないから、家を売る』

っていう話をされたんです・・・

内輪話なので、病院にはお話していなかったのですが、姉とはちょっと揉めていて、姉は母の年金やなどを全て自分のものにしようとしたりするところがあるんです。」

と・・・

 

「これから姉は自宅を売るつもりでいますが、できるだけ看護師さんの方からは姉に連絡を取らないでもらえますか」

っていう話でした。

Aさん自身は、「まだ自宅にいたい」という気持ちが強く、自宅を売るということについては納得はしていませんでしたが、娘さんがかなり強行突破をしようと不動産業者に連絡を取ってみたり。

さらにAさん自身にとっても娘さんは「可愛いこども」なのでいつ自宅の売却に納得してしまうのかという不安も・・・

 

なので息子さんも私たち病院スタッフもかなり警戒態勢で臨みました。

実際にこのように悪質にも思えるような身勝手な理由で、親の家を売却し、自分の財産にしようとする方は存在するのです。

もしあなたも親の家を勝手に売却しようとしているのであれば絶対にやめましょう。

この方の場合、お姉さんは自分の思い通りに親の家を売却できたと思いますか?

気になる結果はこの後このまま続きをどうぞ。

勝手に親の家を子供が売却できるのか?

その後Aさんは退院調整部門が介入する形となり、ソーシャルワーカーや地域包括支援センターなどの専門職が連携し、Aさん自身の財産を守るための体制を整えることになりました。

その結果、Aさんは成年後見人制度を利用し、資産管理は弁護士に依頼する形となったのです。

Aさんは元々自宅で生活できるぐらいしっかりされていた方なのですが、「同じ子供として息子も娘も同様に可愛がっていたい」という気持ちが大きく、娘さんに上手く言いくるめられてしまう可能性も大いにありました。

 

私達病院スタッフから見ても娘さんの方は明らかに親の財産を狙っているような悪意が伺えたので、息子の希望を尊重し親の財産を公的な立場である成年後見人というに全て委ねるという方法を取ることにしたのです。

こうすることで成年後見人がAさん自身のの意向を尊重はしますが、客観的に正しい判断をしながら適切に財産を管理してくれることになります。

そのため親の財産を狙っていたであろう娘さんにとって見れば、思い通りに家を売却することはできなくなりました。

親の家を勝手に売却しようとすれば必ず失敗する

このように親の家を勝手に売却しようとすると必ず失敗します。

ましてや親本人が家を大事にしているような状況であれば、本人の意思が最も尊重されるからです。

 

勝手に名義変更しようとしても、このように他者から見て怪しいと思えば何かしらの措置が取られることでしょう。

親の判断力がないと思っていても、親を取り巻く環境の他者(例えば病院、介護、施設関係者など)が家族の関係や本人とのやりとりの中からおかしいと判断すれば、このAさんの事例のように法的・公的な対応をしていくこともあるのです。

そのため、無謀な親の財産を狙うようなことはやめて、適切な手段で親の家の売却を検討していくようにしましょう。

その適切な手段とはどんなものがあるのでしょうか?

親の家の処分を可能にする方法はあるのか?

「勝手に親の家を売却することはできない」

と書きましたが、それでもいずれはその家の処分は子供らがしなくてはいけなくなります。

そう考えると、高く売却できるうちに早期に対処をしてしまいたいのが本音ですよね?

 

そのためには

「親自身が家の売却に納得をする」

以外の方法はありません。

自分で「家を売る」という選択をしたのであれば、何も問題もなく家を売却することが可能になります。

ではそのためにどうするか?

 

家族ができるのは親への説得・説明と現状を理解してもらうことです。

勝手に親の家の処分を強行することはいけませんが、私たちはが親自身を説得するようなサポートをすることもあるんです。

たとえばこちら。

ここでは、「家を手放したくない」「まだまだ家に住んでいられるから施設なんて必要ない」という方に向けた説得の方法を紹介しています。

このように、家族から、あるいは第三者からの説得をしながら本人の意識や理解を変えていく方法が効果的といえます。

こうすることで自宅の売却についても、もしかしたら親自身の認識が変わり、自宅の処分についても納得してもらえるかもしれません。

ぜひ参考にしてみて下さい。

まとめ

最後に親の家の処分について、この記事の内容をまとめさせてもらいます。

この記事のまとめ
  • 親の家を勝手に売却しようとするのはいけない⇒他者があやしいと気づき、法的な措置をとられることもある
  • 親の家を売る必要があると感じたら、親の意思を変えなければいけない(もしくは死後まで待つか・・・)
  • そのためには有効な説得の方法や他者を活用してみましょう。

読んでいただきありがとうございました。(*´▽`*)