こんにちは、現役看護師のさやみんです。

私は日々病院の患者さんやご家族の介護などに関する悩みの相談を受け、自宅で介護する方のサービスを案内したり、施設を選ぶお手伝いをさせて頂いています。

 

その中で、多くの方が悩むのが「施設の選び方」

 

ここを読んでいただいている皆さんは、介護施設や老人ホームを検討している・あるいは何かしら介護施設や老人ホームについて知りたい方だと思います。

  • 親を老人ホームへ預けたい
  • 老人ホームや施設ってどうやって選べばいいの?
  • 似たような老人ホームがありすぎて分からない
  • 安い施設を選びたい
  • 施設選びで失敗したくない

 

など・・・

 

誰だって高額なお金を払って入居する老人ホームは失敗したくないし、「ここを選んでよかった」と思えるような場所に決めたいですよね。

 

でも多くの方がそうやって悩んで施設への入居を決めているにも関わらず

「入居してみたら最悪だった」

「こんな施設だと思わなかった」

 

と感じて、施設選びを後悔してしまうケースが後を絶ちません。

 

国の国民生活センターもこんな調査結果を報告しているほど社会的に問題になりつつあります。

有料老人ホームをめぐる消費者トラブルが増加

 

どうしてこんな事態が起こってしまうのでしょうか?

 

今回はこんな入居後のトラブル被害に合わないために、事前にチェックするポイントをお伝えしたいと思います。

実際に施設選びを失敗したという相談者の声も参考にしていますので、施設選びをする方は必読です!

施設を選ぶ目的は?

まず最初に皆さんがどうやって施設を選んでいるのか、決め手となるポイントを見ていきましょう。

老人ホームに入居させる目的とは?どんな理由で施設への入所を決めるのか?

 

 

この記事にある通り、多くの方は「介護」を目的として施設を考えているようですが、中には「お金」を優先的に考えて施設を決めている方もいるということになります。

 

あなたは

「とにかく安い施設でなるべく早く入れるところ」

を探してはいませんか?

 

こんな方こそ「失敗する典型的なパターン」といえるでしょう。

でも実際に私が相談を受けるご家族などは、このように考えている方がとても多いが現状です。

 

お金も大切だけど中身もしっかりチェックすることが大切

お金が大事なのはわかります。

私だって親を施設に入れるとしたら、出来るだけ安くて経済的に負担の少ない施設を選ぶと思います。

勘違いしてほしくないのは、決して

安い施設=悪い

と言っているわけではありません。

安くてもちゃんとしっかりしたサービスで雰囲気の良い施設はたくさんあります。

 

多くの方が施設選びで失敗してしまう原因は

「本来の目的を忘れて、適切な視点で施設を選んでいない」

ことが大きな理由だといえます。

 

それってどういう意味?

 

と思った方。

 

そう焦らずに、これからゆっくりその施設を選ぶポイント施設を実際に見ることがいかに大切かをお伝えしていきますね。

 

 

事前の見学で失敗は8割防げる!

施設選びで重要なのは「目的」と「適切な視点」だとお伝えしましたよね。

 

「目的」は人それぞれですが、なぜ施設へ入れたいのかという理由をちゃんと把握していることが重要です。

「介護」のことが不安で施設を検討している方が、サービスの利用が出来ない自立した方向けの施設を選んでしまったら、失敗することは誰でも想像が出来ると思います。

施設を利用する目的と施設の特徴やサービスに違いがないかということを考えて選ぶようにしましょう。

 

あと2つ目は「適切な視点」です。

 

これは施設を見るコツを知らないと、一般的な方はわからないと思います。

まず施設をみるためには「施設見学」は必須です。

 

あなたは施設見学をするつもりでいましたか?

サイトやパンフレットを見て納得出来たらそれでいいと思っていませんか?

 

それ、絶対に失敗します。断言できます。

 

必ず

事前に見学に行き、これから教えるポイント(視点)で施設をチェックすることで、施設トラブルを8割回避できると言っても過言ではありません。

 

ではそのポイントをお伝えします。

 

ポイント1:利用者とスタッフの表情

施設を実際に利用している利用者さんの表情や雰囲気を見ることで、施設入居を楽しんでいるかどうかがわかります。

その利用者が、入居後の自分だと置き換えて考えてみましょう。

 

  • 表情は明るく楽しんでいますか?
  • 放置されている利用者はいませんか?
  • 利用者の要望はすぐに対応してもらえていますか?

 

中にはずっと共有スペースに置かれっぱなしで、お部屋にも戻してもらえず、ぐったりしている利用者さんもいます。

施設の日常を観察することで、入居後自分やご家族がどんな対応をされるのかを考えることが出来るのです。

 

また職員が元気に働いていますか?

職員の対応が入居者の満足感につながります。職員がストレスを抱えていると、入居者への対応が雑になったり虐待などにもつながる恐れもあります。また職員の入れ替わりが激しいと信頼関係も築けず、施設での生活が苦痛になってしまいます。

  • スタッフの表情はいきいきとしていますか?
  • スタッフの人数は多いですか?
  • スタッフの職種は?
  • スタッフの入れ替わりは激しくないですか?

 

スタッフと言っても介護職員以外に看護師やリハビリ職種などの、多職種を配置している施設も少なくありません。

しかしサイトやパンフレットに「看護師が24時間常駐」などと書かれていても実際は日中しかいなかったり、もっとひどいと介護スタッフが医療行為(看護師しかできない)をしている施設も存在します。

どんなスタッフがいて、どんな役割を持っているのかも確認するようにしましょう。

 

ポイント2:施設長の対応と説明

施設のトップである施設長

本来であれば施設長が見学時の対応をするべきだと思いますが、中にはたくさんのグループ事業を運営していて、施設の現状を把握していない施設長も少なくありません。

それでも施設内の統制が保たれていればいいのですが、監視する役割がいないと怠けて楽をしようというのが人間ですよね。

そうなるとスタッフのモラルも低下し、待遇が低下してくるのが予測できます。

また施設長でないと、さまざまな入居や退去の条件や契約の詳細も分からなかったりしますので、施設長がどんな方なのかも確認するようにしましょう。

 

  • 施設長が見学時の対応をしましたか?
  • 契約の詳細は説明されましたか?
  • 施設長は施設の現状を理解していましたか?

トップである施設長もしっかりチェックしましょう。

 

ポイント3:部屋の広さと施設設備・間取り

お部屋と共有ルーム、浴室、トイレまでの距離が長いと入居後に移動が大変になってしまいます。本来であれば、日中利用者さんたちが過ごす共有ルームとお部屋は近いのが理想です。

実際に施設内を移動してみて、大変ではないかなども確認するようにしましょう。

 

また大部屋の場合、ちゃんとプライバシーが保たれているのか、仕切りの有無などもチェックしましょう。

  • お部屋からトイレや食堂までの距離は適切ですか?
  • お部屋のプライバシーは大丈夫ですか?
  • 洗濯機やお風呂、エアコンなどの設備は正常ですか?

施設の経営が苦しいと、設備にお金をかける余裕がなくなり

  • 洗濯機が壊れたまま
  • エアコンが機能しない
  • お風呂が不衛生

このような状態の施設もあるようですので、設備面もチェックするようにしましょう。

ポイント4:サービスの利用状況がわかるようになっているか

こちらも最近問題となっているようですが、

「最初に説明された月額費用よりも高額の請求をされる」

というトラブルが増えています。

実際に私もこのような相談を多くいただきます。

  • 何も相談なく施設入居中に歯科受診を何回もしていて、その治療費の請求が高額だった
  • よくわからないサービスを利用して月の請求が5万も増えた
  • 利用明細をもらえないまま、今までより3万ほど多く請求されるようになった

 

なぜこのようなトラブルに合ってしまうのでしょうか?

 

施設では介護が必要な場合、ケアマネジャーなどがケアプランをもとに作成して、それをもとに介護サービスを提供しています。

代表的なものでは

  • デイサービス
  • ヘルパー
  • 訪問看護
  • リハビリ

などがあります。

 

問題なのは有料老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅などの運営企業が、デイサービスやヘルパーなどのサービス事業まで運営しており、すべて同じグループ企業で囲い込みをしているケースです。

 

このような場合すべて自社内でサービスを計画・提供できてしまうため、監視する役割もなく、会社側の好きなようにサービスを提供され、その費用を利用者が負担するという利用者側にとってのデメリットが生じてしまうのです。

 

親切な会社では事前にご家族に相談をすることもあるようですが、ほとんどの場合、勝手にサービスを提供して、実施後にその分を上乗せで請求するというのが、このようなグループ企業の常習的な手口といえるのです。

 

手口というと犯罪のように感じてしまいますが、これ自体は違法でもなんでもありません。

 

ケアマネジャーが必要な介護サービスを提供している、ただそれだけのことなのです。

しかしこんな悪質なことをされたら、誰だって納得いきませんよね。

なので、施設の見学の際にはサービスの利用状況などが契約後も明確にしてもらえるのか、サービスの利用に関して相談があるのかどうかをしっかり説明してもらいましょう。

施設入居の場合は、基本的に施設内のケアマネジャーと契約することになりますが、外部のケアマネジャーを依頼することも可能です。

信頼できるケアマネジャーがいる場合には、その方に依頼できるかどうかも聞いてみてもいいかもしれません。

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ポイント5:退所時の条件と返金について

退去時のトラブルも非常に多くなっています。

  • 高額な入居一時金を支払ったのに、すぐに退所になり返金されなかった。
  • 看取りまで対応可能と合ったのに、退所を迫られた。
  • 入院になったら施設の入居が継続できないと言われた。
  • 入居後、一カ月もしないうちに亡くなってしまったが入居一時金は返金されなかった。

など・・・

退去とお金のトラブルは切っても切れないといえそうです。

 

このようなトラブルに合わないためにも、契約前に「退所の条件と返金の有無」を確認し、書面で記されているか確認するようにしましょう。

 

  • どのような時に退所になるのか?
  • 入院した場合にまた施設へ戻れるのか?その日数は?
  • 医療行為が可能な範囲(点滴や吸引、経管栄養の適応など)
  • 退去時の返金はどの程度なのか?

 

病院へ入院して、施設にもどれなくなってしまうケースは多くあります。

ご家族は「まさかこんなことで退所になってしまうなんて・・・」と感じてしまうようですが、高齢者の方は病気が悪化したり、急変のリスクは当然だと思って施設を探した方がいいでしょう。

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このようにもともと持病があって、将来医療行為が必要になるかもしれないような方は、その医療行為が施設で対応可能かどうかも含めて事前に確認しておくと安心です。

 

まとめ

目的とみるべきポイントを押さえて施設を見学しよう

契約前にお金やサービスについて納得できるまで確認すること!

必要な医療行為まで考えられると将来的に安心できる

 

ぜひ施設選びの参考にしてみて下さい。

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